今回は株式会社識学の社長である安藤広大さんが書いた『数値化の鬼』の要約を書いてみたいと思います。
ただ、要約を書いても面白くはないので、トレンドブログに本書の内容を落とし込むとしたらどうなるのか?をテーマにまとめてみました。
商品リンクは以下に載せてありますので気になる方は是非チェックしてみてください。
目次
『数値化の鬼』で大事だと思った3つのポイント
まずは本書の内容で僕が大事だと思ったことをまとめていきますね。
まず、2人のブログに取り組んでいる人がこんなことを言います。
行動としてわかりやすいのが明らかにBさんであることはわかりますよね?
数字を使うことによって客観的にその行動量が見えてきますし、Aさんの場合、「具体的に何記事書くの?」とコミュニケーションコストが発生してしまいます。
なので前提として数字の役割には、
- 客観的な行動のモノサシに使える
- コミュニケーションコストの削減
- 自分のモチベーションや感情を切り離せる
そういった効果があるのです。
その上で、本書を読んで大事だと思ったポイントを3つまとめていきたいと思います。
1.数値に騙されず数字に強くなる
あのあと、Aさんはまたこういったとしましょう。
数値だけ見ると”200%”って行動量が2倍になるってことですよね。
よく企業の決算書などにも、「今年は前年比の250%の売り上げです」みたいな報告もあると思います。
一見、数字を使って客観的なデータと思われがちですが、本書ではこの「%」「割合」には十分に注意しろと言っています。
例えば、Aさんが先月の記事更新数2記事だったとします。Aさんが宣言していた「200%の更新」はたった4記事になります。
“%”でみたら「すごい!」って思うかもしれませんが、記事更新の行動量で見ると元々の量が多くないので一概にはすごいとは言い切れないでしょう。
こういった数値のマジックに騙されないようにするためには
%や割合の話がでたら”実数”(分母と分子)を確認することにしましょう。
ブログに限らず、何かの営業で資料を渡された時や説明を受けた時にも、自分を守るためにもこの思考がとても大事になってきます
2.行動と振り返りを数値で管理する
数値を使って具体的に目標を定めると自分の行動と振り返りが理論的にできるようになります。
どういうことかというと、僕がAさんとBさんにこう言ったとします。
この時にAさんとBさんが行うべきことは「数値目標に対してどれくらいの行動量が必要か」を設定すること。
以下はあくまで一例ですが、僕がAさん、Bさんの立場ならここまで落とし込んで行動していくと思います
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STEP1数値目標の確認月10万円を達成する
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STEP21日あたりの収益とアクセス数を計算1日あたり3,400円(約1万が必要)
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STEP3現状の記事数を算出1日2記事更新で月60記事
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STEP41記事あたりに必要なPV数を算出1万÷60記事=約170PV
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STEP5取り扱うネタの需要を見極める約2.5万の月間検索Volのあるネタを狙う
これはあくまで行動の基準であって、ブログの状態であったり取り扱うネタが速報系の検索ボリュームのデータが読めないパターンとかも色々あるので、一概には言えないですが。
それでも数字を使って、”目標数値に対する自分の行動量”というのがある程度明確になるかと思います。
繰り返しになりますが、ここまでは行動量の話であって、この定めた行動量にズレが生じるのも事実です。
そこで、振り返りが必要になるのです。
- 安定ネタを書いても上位表示がされない
- 速報ネタを書いてもすぐにインデックスされない
- そもそも記事の更新量はこれで足りているのか
- 上位表示はされているけどインデックスまでの差がある→速報ネタには向かない
- ネタ選定時点で検索Volが少ないものを狙っていないか
- 今は検索Volがないけど今後需要がある見込みはあるか(季節系や予測系)
などなどですね。
なので、基準を持ってまず自分の行動量、そして外的要因(サイトパワーなど)を見て振り返りながら目標数値に達成できるように近づけることが大事になってきます。
3.定数と変数を見極める
中学校の2次方程式の公式で初めてその言葉を覚えたような気がします。覚えてますか?
y=ax+b
定数は「a」と「b」
変数は「x」と「y」
定数は自分の力では動かすことができない数字
変数は自分のさじ加減でいくらでも買えていい数字
本書では仕事ができる人の特徴として
- 定数と変数の見極めができる
- 複数ある変数でも特にどの変数を変えれば良いか見極めることができる
逆にいうと、
- 動かせない定数を動かそうとする人
- 変数を変えられずに諦める人
こういう人は仕事ができないと書いてあります。
ブログに落とし込むと定数と変数は以下のようにまとめられそうです。
定数 | クリック単価 クリック率 検索順位 検索ボリューム …etc |
変数 | 記事更新量 ネタ・キーワード選定 コンテンツ制作 SEO対策 |
などなど。
なんていう人もいるかもしれませんが、きっちり定数と変数を分けることが目的ではなく、見分けることが目的になります。
検索順位は自分らで決められないという点においては”定数”になりますが、検索順位を上位にさせる対策(SEO対策)は”変数”になりますよね。
検索順位を例に、僕が言いたいのは
「決められない検索順位(定数)に一喜一憂するのではなく、検索順位を上げるための行動(変数)に何か原因はないかを考えることが重要」
ということです。
僕自身もプレイヤーとしてやってきて、また他の人へのブログ指導を行う時は、定数ではなく変数に原因がないかを常に考えさせています。
ブログにおける行動の数値化と変数の見極め
稼いでいるトレンドブログを毎月200サイトくらい分析してみて、
表から見える「行動量の基準の高さ」、裏側にある「変数の見極め」が非常に上手いのかなぁと思っています。
それぞれについてもう少し掘り下げてみます。
稼げているブログの更新数
2024年6月現在で僕が調べたトレンドブログで、推定月収10万円を超えているブログの更新頻度を調べた時に、平均して1日2記事以上の更新頻度を保っていることがわかりました。
もちろん、1日1記事未満の更新頻度でも推定月収10万円以上稼いでいるブログもありますが、そのブログの特徴は、ブログ運用歴が1年以上続いていることがあげられます。
行動の数値化を行うとしたら、
「1日2記事以上の更新」or「毎月60記事以上の更新」
というのは早く稼ぐという意味では大事な基準になると思っています。
そんな反論も聞こえてきますが、その時に質を確かめる上で必要なのが「変数の見極め」だと思ってます。
ブログで稼ぐための変数
ビジネスにおいても、ブログにおいても振り返りは必要になってきます。
それはもちろん、ある一定基準の量をこなした上でです。
なぜ振り返りが必要なのかというと、間違った方向で努力をしても結果が出ないからです。
振り返りの時に大事になってくるのが、「変数の見極め」、原因をとことん掘り下げると言ってもいいでしょう。
そんな相談を受けたら以下のように見直しする必要があると思っています。
あげればもっともっとあるのですが、数値で行動を管理し、変数で力の入れどころや振り返りを行っていくことが大事になってきます。
まとめ
今回は株式会社識学の社長である安藤広大さんが書いた『数値化の鬼』をトレンドブログに落とし込みながら要約してみました。
数値化を意識したことの副産物として
「ノウハウを言語化する力」
も同時に養えると思っています。
結構トレンドブログで稼いでも、
「運の要素が強いからね〜我慢強く頑張っていきましょう」
なんて言う人もいますが、なぜ自分が稼げたのか、どのようにしたら他に人も稼がせられるかまで落とし込んだ人っていうのは少ないように思えます。
僕は現役でトレンドブログを実践してきて思ったことは、
「昨年、一昨年、それ以前とトレンドブログの稼ぎ方が変化している」
ということです。
その変化に気づけず、これまでのやり方でブログを運営している、もしくは指導しているのはもったいないなぁなんて思ったりもします。
数値化を意識することは、行動の振り返りにも繋がることなので、手前味噌にはなるんですが、僕は何年も稼ぎ続けているのかなぁと思います。
具体的なノウハウとかブログの効果的な運営方法についてはメルマガでこっそり公開していますので、気になっているのであれば登録してみてください!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。