「人脈は大事」・・・
この記事を読んでいるあなたも一回くらい言われたかと思います。
でも僕自身その「人脈」言葉にすごく違和感を覚えていますし、
「そもそも人脈って何?いや、そこまで必要じゃなくないか?」
と思っているのは事実です。
僕の独断と偏見ではありますが、人脈の要らない理由についてまとめてみたいと思います。
そもそも「人脈」って何よ?
周囲の人が言っている「人脈」って何を指しているのか正直わかりませんが、辞書を調べてみるとこのように定義されています。
《山脈・鉱脈などになぞらえた語》
ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり。
「豊富な人脈を誇る」
文脈や発言の背景によって意味は変わってきますが、人脈=人と人との繋がりと定義しているかと思います。
じゃあなんで人と人との繋がりを人は必要としているのでしょうか?
僕が「人脈は大事」と言われた後に、
「この人がなぜこのような発言をしたのだろうか」
と考えてみると大きく分けて2つ理由があるかと思います。
- 困った時に助けてくれるから(仕事面・お金面・人間関係など)
- 自分の居場所が欲しいから(趣味・思考持った仲間)
ここからはこの2つの「人脈」について話を展開させていきます。
困った時に助けてくれる「人脈」
「今◯◯という企業でインターンシップしていて就活がうまくいかなくてもそこで働ける!」
「◯◯というアイドルと友達でコンサートのチケットとか裏ルートで入手できる」
大学時代や何かの飲み会によく誰かが言ってそうな言葉です。
抽象的に捉えれば「私にはこういう人脈がある」ということになります。
ここでいう人脈とは先ほど定義した「困った時に助けてくれる人脈」と言ってもいいかと思います。
そういうこともあって、周囲の人は「人脈って大事」と口にしているかと思います。
でも、これって第三者目線から意見を述べれば
「自分にとって都合のいい人だよね?」ってこと
多くのCMを手がけるクリエイティブディレクター三浦崇宏さんはこう言った人脈について
「“人脈“は地球上で最も下品な言葉である」
と述べています。
もちろん、僕もこの言葉に共感するものがあって、もし自分の損得勘定によって測られた人間関係であればそれは「人脈」と言ってはいけない気がします。
もちろん、社長やアイドルなどの「人脈」と思われている人は、人脈自慢する人のことを「人脈」と1ミリも思っていないでしょう。
自分の居場所を作る「人脈」
一番わかりやすい例が大学などのサークルではないでしょうか?
同じ趣味や考えを持った人々の集まって、その空間にいることで「自分の居場所を見つける」ことができます。
僕自身、大学時代にサークル活動を通して知り合った友達もいますし、今でも連絡を取りあっている友達もいます。
しかし、時にはこの自分の居場所が自分自身を苦しめるケースもあるということを知らないといけません。
例えば、
「サークルの飲み会に行かないと嫌われる」
「サークルに毎週参加しないと周囲から変な目で見られる」
つまり、自分ではなく、自分の居場所・周囲の人主体で動かされるケースがあります。
これってものすごく、時間やお金などが無駄になりませんか?
僕はそもそもこういったコミュニティなどを「人脈」として捉えていることが間違っているかと思いますが。。。
でも当の本人って
「このサークルのおかげでたくさんの人と知り合うことができた」
「この人たちのおかげで今の自分が形成されているんだ」
と自分を正当化しているように思えます。
もちろん、本当にそう思っている人も中にはいることに間違いありませんが、他人の目を気にする人脈って「人脈」と呼べるのでしょうか?
人脈って結局はGIVE &TAKE
元陸上選手の為末大選手がこんなことをブログで言っていました。
人付き合いはシンプルにいうと、相手がくれるものよりも多くのものを相手に提供することで活性化する。
もちろん競技時代には競技に必死でそこまでは考えられないが、それでも少し想像するだけでも随分人脈は変わってくるだろう。
もはや知り合いにはあまり大きな意味はない。
繋がろうと思えばfacebookでもなんでも相手に連絡して繋がることができる。
大事なのはいざという時に付き合ってくれるたった一人の損得を超えた信頼関係を築けるかどうかだ。
引用:http://tamesue.jp/
本来の人付き合いというのは、為末大も言っているように
「多くのものを相手に提供する関係」ってことだと思います。
もちろん、僕の周りには
- ◯◯大学卒の高学歴
- 株式会社◯◯を経営しているの社長
- 英語・中国語・日本語を操るトリリンガル
と世間一般的に「人脈」として自慢していい人がたくさんいます。
でも彼らが僕のことを「人脈」として見ているかもわかりませんし、彼らを操って「僕を人脈として見なさい!」ということも不可能です。
じゃあ彼らと今後も付き合っていく方法としては
「私自身が彼らから“人脈“と思われるような人間になる」
ことしかできないのです。
それはすなわち、為末さんがいう「より多くのものを価値を提供しなければならない」ということ。
そもそも、多くの価値を提供できる人が「人脈」なんて言葉も使いませんし、
多くの価値を与えられている人のことを「人脈:こういう人と繋がっている」という言葉もしません。
結論:「人脈」っていらなくないですか??
まとめ
「人脈」がいらない理由についてまとめてみました。
結局のところ、人の悩みの9割以上が「人間関係」だと私は思います。
自分にとっても相手にとっても大切な人間関係を構築することをこれから目指していきたいものですね。
この記事があなたにとっての「価値提供してくれた記事」であれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。