サイト設計図ってどうやって作れば良いの?
サイトを作成したものはいいものの、その運営方法を知らない・わからないは
サイトの設計図が明らかになっていないことが原因です。
僕は自分が所属している会社のHPをリニューアルする際に、上司や役員に対して、
「このようなサイト設計を作り、このような効果が期待できる」
と言ったサイト運営に関して論理的に説明することができました。
ただただ作っていたブログや企業のHPも、これからはどう言った戦略を持って設計するかは非常に大事になってきます。
今回の記事では、
- 特化ブログのサイト設計図の作り方
- なぜサイト設計図は作った方がいいのか
- 作る際に意識した方がいいポイント
などについてまとめてみました。
その前に特化ブログのジャンルを決める基準について知らない人は先に以下の記事をご覧になることをおすすめします。
特化ブログでなぜ設計図を作る必要があるのか
お家を建てるときに、設計図をたてて建築することと一緒なことで、
特化ブログも設計時を作成し、何の記事が何の役割を持ち、サイトのどこに設置すべきかを把握する為に必要になってきます。
後で、設計図を作るメリットのところでも解説しますが、
設計図を作ることによって、
必要な記事作成の漏れ、過去記事のとの重複を防ぐこともできます。
トレンドブログでも作った方がいいのでしょうか?
そんな質問も結構あったのですが、トレンドブログは設計図を作る必要がありません。
なぜなら、
トレンドブログはごちゃまぜで記事を書くことが多く、今まさにトレンドになっているネタを扱ったりするので設計図通りのサイト運営することはほぼ不可だからです。
またトレンドブログと特化ブログの違いは以下の通りです。
- トレンドブログ=積立式
- 特化ブログ=ピラミッド方式
トレンドブログのトップページは基本的に新着記事が一番最初のページ、古い記事が一番後ろのページにあることが多いですが、
特化ブログのトップページは、カテゴリー別に固定されたものがあるかと思います。
例えば当サイトのトップページは、最新記事が一番上にくるという設定ではなく、
- 新着記事
- ブログマネタイズ
- Miyaの思考
の3つのカテゴリーが固定されたトップページがあり、そこから個別ページに飛ぶような形になっています。
そんな特化ブログ=ピラミッド方式というのがどういうことなのか、もう少し説明していきます。
特化ブログの設計図の作成方法・手順
さてここからは設計図の作成方法について説明していきます。
まず上の図を見て欲しいのですが、
先ほど言ったピラミッド方式とはまさにこの画像のことで、
トップページ → 各カテゴリー → カテゴリー毎の個別ページ
という形で設計図を作成していきます。
そのピラミッド式の設計図を作成するにあたり、各工程を見ていきましょう。
1.カテゴリーを決める
まず自分が作成したい特化ブログを決めたら、トップページの下にくるカテゴリーを決めましょう!
カテゴリーを決める際に気をつけて欲しいことが重複しないということです。
例えばVODの特化サイトをあなたは作るとしましょう。
悪い例と良い例それぞれ上げてみますね。
カテゴリー1:無料動画
カテゴリー2:月9
カテゴリー3:ドラマ
カテゴリー4:ドラゴン桜2
この場合だと、
- カテゴリー2、3が重複していること(”ドラマ”に一括りできる)
- カテゴリ3.4も重複しており、ドラゴン桜2が終わってしまうと記事が書けなくなる
(カテゴリー4は新ドラマの度にカテゴリーが増えてしまいSEOが分散される)
と言ったことが原因であまり綺麗にカテゴライズされていると言えません。
一方こんな感じにカテゴライズしてみるとどうでしょうか。
カテゴリー1:無料動画
カテゴリー2:ネタバレ・感想
カテゴリー3:おすすめ映画
カテゴリー4:VODサービスサイト
こうすることによって、カテゴリーのコンテンツが重複することは無くなりそうです。
なぜ重複することを防いだ方がいいかというと、
カテゴリーが重複してしまうと、
SEO効果が分散されるということと、そのサイトにおけるユーザーの居場所がわからなくなっていますからです。
逆に、そのカテゴリーが綺麗に整理整頓されていると、
ユーザーも Googleの巡回ロボットも自分がどこにいるのか分かりやすく、サイトの評価も上がっていきます。
カテゴライズする場合は重複しないようにする
2.各カテゴリーの記事数を決める
カテゴリーを決めたら、次に行うのは各カテゴリーでの記事数を決めましょう。
トレンドブログでも特化ブログでもよくありがちなことですが、
カテゴリーを分類したのに、記事数の偏りが酷い
ということ。
あなたもその経験ありませんか??
例えば、
カテゴリー1:無料動画 →150記事
カテゴリー2:ネタバレ・感想 → 100記事
カテゴリー3:おすすめ映画 → 30記事
カテゴリー4:VODサービスサイト → 20記事
これだと「無料動画」のカテゴリーがダントツで多く、記事全体のバランスがかなり悪くなってきます。
どうしても、バランスが悪くなりそう場合は、カテゴリーの分類ミスであったり、そのカテゴリー内の必要な記事を見つけられていない可能性が高いので見直す必要があります。
厳密に「このカテゴリーは◯○記事を書く」とかっちり決める必要もなく、自分の中の想像でも構わないので、「このカテゴリーだと何記事くらいかけるなぁ」と想像できればそれで問題ないです!
3.記事毎にキーワード選定・ライバルチェックをする
さて、最後に、カテゴリー毎の記事数をある程度決めたら、
その記事毎のキーワード選定・ライバルチェックをしましょう。
カテゴリー「VODサービスサイト」を例に挙げると、
▼キーワード選定を行う
- U-NEXT 登録方法 解約方法
- U-NEXT 口コミ 評判
- U-NEXT 料金
- U-NEXT 漫画
▼ライバルチェック
- U-NEXT 登録方法 解約方法 ←上位は公式サイト
- U-NEXT 口コミ 評判 ←上位は個人サイト
- U-NEXT 料金 ←上位は公式サイト
- U-NEXT 漫画 ←上位は公式サイトもあれば個人サイトもある
こうやって狙うキーワードとライバルチェックをした上でその記事を書くべきかどうかを判断しましょう。
サイト立ち上げからここまでの作業は大体1〜2ヶ月くらいかかります。
「サイト立ち上げたのにまだ1記事書いていない・・」
なんて最初は感覚が気持ち悪いと感じるかもしれませんが、特化ブログの場合はこのようにやった方が、稼げる確率はグッと上がります!
特化ブログの設計図を作る5つのメリット
さて、ここまで特化ブログの設計図の作成手順について教えていきました。
これだけ聞くと、
「特化ブログって難しそう・・・」
あなたはもしかしたら思っているかもしれません。
でも、トレンドブログ感覚で特化ブログをやってしまうと、非効率で結果が出る確率も下げる可能性も出てきます。
なので、特化ブログの設計図作成におけるメリットをここで改めて確認しておきましょう。
1.作業時間の効率化
これまでトレンドブログ感覚で記事を書く人の行動は
- ネタ選定
- キーワード選定
- ライバルチェック
- タイトル付
- 記事作成
これを毎度記事を書くたびにこの①〜⑤の作業を行ってきたかと思いますが、特化ブログの設計図を立てることによっていきなり⑤からスタートできるということにもなります。
トレンドブログと特化ブログの300記事書くまでの時間軸的に、
1ヶ月目 | 2ヶ月目 | 3ヶ月目 | 4ヶ月目 | 5ヶ月目 | |
トレンドブログ | 記事入れ | 記事入れ | 記事入れ | 記事入れ | 記事入れ |
特化ブログ | 設計図作り | 設計図作り | 記事入れ | 記事入れ | 記事入れ |
一見トレンドブログに比べて、2ヶ月遅れで記事入れをしていくのですが、3ヶ月目からはネタ選定もキーワード選定もライバルチェックも何もせずに記事作成から入っていくので、
同じ5ヶ月間でも、特化ブログの方がトータルで見て記事数を入れることが可能になります。
2.方向性がズレない・修正しやすい
設計図を作るということは
ブログの方向性を決める・完成図を決める
ということです。
トレンドブログの積立式のブログ運営とは違って、
特化ブログ必ずゴールを設定した計画を立てる必要があります。
お家の設計と似ていて、必ず建築する前に完成図を決めてそれを逆算して作業をしますよね。決して、お家の完成図を決めずに「よし!家を建てよう!」なんてことは絶対にないです。
なので、設計図を作成する=方向性を決定することになるので、方向性がずれることはありません。
そしてもう一つ。
作業の途中で「ん?結構記事入れたけどなかなか結果が出ないぞ・・」と感じても軌道修正することもできるんですよね。
3.外注化しやすく予算が決めやすい
設計図を作成したことによって、
「完成までの作業量を見える化」することができます。
そして、その作業を何も1人でやる必要もありません。
誰かに記事作成をお願いすることも可能になりますよね!
しかも、
ネタ選定〜タイトル付まで全て終わっているので、
外注さんにも記事作成をお願いしやすいです。
あとはご自身の予算も考慮しながら、1記事○円でお願いしよう!と決定すると外注費の予算も見える化することが可能になります。
4.上位表示がしやすい
言わずもがなですが、サイトの設計図を作ることで自然と
このサイトの情報が整理整頓されます。
そして、情報が整理整頓されるということは、
検索者もGoogleもそのサイト内を巡回しやすくなるんですよね。
サイトの巡回 >> 滞在時間が増える >> サイト評価が上がり上位表示しやすくなる
といった仕組みが成り立ちます。
そして、Googleの検索結果の状況を見ると今も昔も
「専門性の高いコンテンツ」が上位表示されやすいです。
5.検索意図の重複がなく記事作成に臨める
サイト作成時に「カテゴリーを決定する」「キーワード選定・ライバルチェック」をしたことによってこれから書く記事が漏れなく・重複することなく記事作成することができます。
例えば、
- 「VOD おすすめ」
- 「VOD ランキング」
- 「VOD 比較」
これらってキーワードは違えど、検索結果・ライバルチェックをしてみると、
「あれ?これって同じサイトが上位表示されているな!」
と気づきます。
これはいわゆる、検索意図の重複なんですよね。
設計図を作る段階で、
「あれ?これって検索意図が一緒だからわざわざ2つに分ける必要ないな」
と気づけますし、余計な作業をする必要もなくなるので効率化に繋がります。
外注さんを使うなら・・・
ここからはちょっと番外編になります。
実は
特化ブログと外注はかなり相性が良く
自分の時間を削ることなく特化ブログを完成させやすくなります。
設計図を作るメリットでもお伝えしましたが、
「作業の見える化」ができたことによって、外注さんに指示を出しやすく、外注さんにも記事作成の意図というのが伝わりやすいです。
では、ここでは特化ブログ作成にあたり、どのように外注さんを使っていくと効率よくブログ運営ができるのかをお伝えしていきます。
1.横展開できる記事を洗い出しライバルチェック
まず外注さんに記事をお願いしやすいジャンルというものがあります。
それが「横展開できる記事」です。
横展開というのは、簡単にいうと「メインキーワードがズレてもその他のサブキーワードが変わらない記事・ジャンルのこと」
言葉だけではわかりづらいので実際の例を挙げると、
例:VODの登録方法の横展開
- 5分で完了!FODの登録・解約方法を画像を使って解説!
- 5分で完了!U-NEXTの登録・解約方法を画像を使って解説!
- 5分で完了!Netflixの登録・解約方法を画像を使って解説!
- 5分で完了!Huluの登録・解約方法を画像を使って解説!
上記のように、メインキーワードが変わってもタイトル・キーワード選定はそのまま使えるジャンルを「横展開」と呼んでいます。
そして、横展開できる記事・ジャンルを決定すると、今度は横展開した時のキーワードでライバルチェックをしていきましょう。
例えば、
「U-NEXTで配信の韓流ドラマを横展開する」
▼横展開できる記事を洗い出す
- 「愛の不時着」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「王になった男」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「眠れる森の魔女」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「温かい一言」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
▼ライバルチェック
- 「愛の不時着」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!←ライバルが強すぎる
- 「王になった男」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「眠れる森の魔女」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「温かい一言」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
▼外注さんにお願いする記事の洗い出し
- 「王になった男」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「眠れる森の魔女」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
- 「温かい一言」全話を無料で視聴する方法!日本語字幕付き動画も!
こんな感じで
- 横展開できる記事を見つける
- それぞれの記事のライバルチェックをする
- ライバルが少ないor強くない市場を洗い出す
という流れで外注さんに記事をお願いする準備をします。
2.記事構成を考える・分析する
次にライバルたちに負けない記事構成を考え・分析していく作業をしましょう。
ライバルが少ない市場だからって、
記事をテキトーに書いても上位表示されませんし、上位表示されたとしても後々抜かされる可能性が高くなります。
この時に僕だったら、1.横展開できる記事を洗い出しライバルチェック
で、この市場には戦えないな・・と思ったところでライバルの記事構成を分析していきます。
先程の例でいれば「愛の不時着」市場ですね。
この時に実際に狙いたいキーワード「愛の不時着 無料動画」と検索してみて僕らと同じ個人サイトで上位表示されているサイトの記事構成を参考にしましょう。
ライバルの記事構成をチェックする際に
- 公式サイトではないか
- 中古ドメインが使われていないか(サイトドメインが強くないか)
などをチェックしてみてください。
この時に、
公式サイトでもなく、中古ドメインも使われていないサイトが上位表示されているのであれば、記事構成がかなり優れている可能性が非常に高いので絶対に参考にしてください。
3.実際に記事を書く
記事構成を分析したら、実際に1記事自分で書いてみることをオススメします。
自分で書くことによって、
どこのポイントでつまづき、どのように解決するかがはっきりわかるからです。
そして、外注さんに2記事目をお願いするときも、
「これは実際に書いた記事です」と教えることによって、外注さんに完成記事をイメージさせやすくなります。
4.マニュアルを作る
最後に、自分で書いた記事を使って記事のマニュアルを作っていきましょう。
マニュアルを作る際に大事な意識が
「全くの初心者でも一定のレベルの記事が完成できる」
ように心がけて作ってみましょう。
例えばですが、私たちが当たり前に作業している
- 画像の挿入方法
- SNSの引用方法
- 見出し2(h2タグ)の使い方
- 太字/テキスト色を加える方法
- 情報をどのように調べてくるのか
などなど。全てわからない前提で作った方がいいです。
このマニュアルに時間をかけることで、一定レベルの記事が上がってくるだけでなく、
「これなら初心者の私でも続けられそうだ!」
と思ってもらえるので、作業単価の交渉もしやすく、長く働いてくれる可能性も高まります。
まとめ
今回は特化ブログの設計図とメリットについて話しました。
改めてまとめると
特化ブログの設計図の手順
- カテゴリーを決める
- 各カテゴリーの記事数を決める
- 記事毎にキーワード選定・ライバルチェックをする
設計図を作成するメリット
- 作業時間の効率化
- 方向性がずれない・修正しやすい
- 外注化しやすく予算が決めやすい
- 上位表示がしやすい
- 検索意図の重複がなく記事作成に臨める
これをみてあなたも特化ブログを挑戦したいという気持ちになれたのであれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。